「わしには子はできぬ。作るつもりもない。」

「わしは誰一人として信じぬ。この世の、誰一人としてな。」

「久しぶりよのう。御台。お主が来ぬゆえ、わしが会いにきたぞ。」

「母上に感謝しております。なんせ薩摩から、元気な嫁を連れてきてくださったのですから。」

「今や信ずるに値するものは誰一人としておらぬ。わしの補佐をしてはくれまいか。」

「わしはのう、御台。初めて思うたのじゃ。この徳川宗家を守りたいと。そうすればそちや、その家族を守ってやることができる。」

「家族じゃ。」

「よくもまぁこのようなところまで来たものじゃ。」

「そちの顔をよう見ておこうと思うてな。忘れてしまわぬように。」

「ひとつだけ聞きたいことがある。……そちは、わしのような体の弱い、力のない男の妻となったこと、後悔はないか。」

「前に“生まれ変わったら鳥になりたい”と申したな。それはごめんじゃ。わしもわしでいたい。そちに会えたからな。」

「幕府もハリスも政治もない、何もない世界に行きたいのう。そうすればそちと、おもしろい話がたくさんできるのに。……五つ並べもできるのにのう。」

「よく見ればそちは、おもしろい顔をしておるのう。」

「なぜいつかのように会いに来ぬのじゃ……わしからはもう行けぬ………行けぬのじゃ…」






『わたくしはあなた様の妻にございます。』

『やってみとうございます!!』

『家族……』

『表へ参る!!』

『…そうじゃ!その御台所の命であるぞ!!』

『そのようなお言葉は聞きたくはありませぬ。』

『ございません。』

『上様は日本一の男にございます。公方様でなく、わたくしの中の日本一なのです。』

『ひどい…//』

『…何を申しておるのじゃ…?』

『連れて行け…わたくしを上様のもとへ連れて行くのじゃ!!!』

『……なぜそのようなところにいらっしゃるのですか……』







あぁ…御台様…!!
あぁ…家定様…!!


思い出しただけで泣けてくる…







これのおかげで
薄れ掛けてた感情が
もう一度よみがえったんだよね
ほんとに感謝です



これからはもう大丈夫
今は超ーーーーー寂しいけど!!!
ってか早く会いたいけど!!!!!
もうトキメキがなくなっても
好きでいられる
そんな気がした